EAは儲かるのか? EAを利用する上での3つのメリットと3つのデメリット
「EAは果たして儲かるのか?」
ストレートな疑問ですが、皆様が一番知りたいのがこの疑問ではないかと思います。
結論から言えば儲かるEAもあれば、全く儲からないどころか追証が発生しかねないEAも存在します。
つまりEAで儲けたければ、「EAを見極めること」が非常に大切です。
ではどうやったらEAを見極められるようになるか。
ネット上で「これ一つで優良EAかどうか、すぐにわかる」といった、つい覗きたくなる刺激的なフレーズの記事をチラホラ見かけることがありますが、
残念ながらそうした魔法の杖は存在しません。
まずはEAとは何か、その本質や根本をじっくり学んで頂くことが、EAの理解へ深め、真贋を見極める第一歩となります。
そこで、今回はEAを正しく理解して頂くために、EA特有のメリットとデメリットについてご紹介して参ります。
目次
■EAのメリットその1:感情に左右されないトレードが実現できる
まずはEAのメリットから紹介します。
「投資はメンタルとの戦い」とよく言われます。
EAの最大の強みと言って良いのが、投資家の感情を一切排除し、淡々とルールに従ってトレードしてくれることです。
目の前で大切なお金がどんどん失われてゆく場面を目の前にし、冷静でいられる人なんてそうそういません。
私自身それほど意志が強い方ではありませんし、実は謎だらけの人間心理をコントロールするなど無理だと悟りました。
それでEAに投資を委ねることにした結果、成績が安定してきた訳ですが、感情を排してトレードを行えることがいかに強みとなるか、
使い始めてから改めてありがたさを痛感したことがこの強みですね。
■EAのメリットその2:24時間不眠で取引が行える
投資家が寝ていようが、外出していようが、相場を見ていようがいまいがそれらに関係なく、
24時間ずっとトレードを行ってくれることもEAの大きなメリットです。
仮に自分自身で優れたトレードルールを確立できたとしても、自分がトレードできる時間にタイミング良くエントリーチャンスが到来するとは限りません。
つまり裁量トレードでは自分の時間を多少犠牲にし、相場を監視し続けることが強いられます。
その点でEAであれば、24時間稼働させることが前提ながら、トレードルールにマッチした相場環境にさえなれば、
チャンスを見逃すことなくトレードを行ってくれますので、人的トレードより多くのトレードチャンスをものにできると言えます。
■EAのメリットその3:検証しやすい
EAはとにかく決められたルールどおりにトレードを行いますので、そのルールが相場に対して有効だったかどうか、検証しやすいことも実は結構大きなメリットです。
裁量トレードでは自分のトレードを振り返って検証することが大切だと、よく言われます。
そのとおりですが、検証で一番重要なことは「客観的に正しく検証すること」です。
ところが裁量トレードの検証を行ってみると
「自分はなぜこのような場面でエントリーしたのか」
と悩んでしまう機会が少なくないのです。
自分ではトレードルールどおりにやっているつもりでも、やはり感情に流されて的確に判断ができなかったり、
チャートを都合よくルールに合わせて解釈してしまったりすることが生じてしまうからです。
その点で、EAは良くも悪くもトレードルールにぶれが生じません。
そのため、EAのトレードルールがどのような相場に強く、どのような相場に弱いかなど、
より的確に分析できますし、その後の対策も立てやすくなります。
投資は瞬間的に儲かることより、生き残ることが大切。
そのためには検証に基づいた対策が不可欠となりますが、
それが取り組みやすいということは軽視できないEAならではの良さと言って良いでしょう。
ここまでがEAを使用する事のメリットでした。
続いてデメリットとなる部分の3選を紹介していきます。
■EAのデメリットその1:ネット接続の不具合がそのままリスクに直結する
ではEAにはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
ネット接続に不具合が生じた場合、裁量トレード以上に悪影響を受けるのがEAです。
EAは基本的に24時間稼働を前提としていますので、ネット接続の不具合に遭遇する機会も確率的に増えてしまいますからね。
特にスキャル系でナンピンもロジックに組み込まれているような、トレード回数が多いEAの場合だと、
タイミング次第では損失を抱えたポジション数だけが膨らみ損切りができず、そのまま資金が溶けてしまうといった事態にもなりかねません。
■EAのデメリットその2:相場環境の急変に対応しにくい
EA最大の弱点と言われているのが、相場急変時に対応できないことです。
EAは荒れ相場だろうとレンジ相場だろうと、トレードルールにマッチすればトレードを行います。
エラーや不具合を除き、EA自身の判断でトレードを止めるといったことはできません。
その結果、損切りも間に合わないような大きな含み損を抱え、あっという間に破綻してしまうことが起きてしまいます。
従って、経済イベント前後は面倒であってもEAを一時的に止めることがこのリスクを回避する常道策です。
■EAのデメリットその3:柔軟な対応ができない
EAは感情を排した機械的なトレードが強みですが、それは同時に柔軟なトレードができないことの裏返しでもあります。
その結果、先ほどご紹介したような経済イベント時にトレードを行ってしまい、思わぬ損失を被る場合が生じるのですが、
もう一つ見逃せないのが「好機でのトレード」です。
例えば単にエントリー条件を満たしているだけでなく、この先の相場環境が大変読みやすい絶好のチャンス到来といった好機が時々発生します。
そのような場合、裁量トレードであればロット数やポジションを増やすといった対応ができますが、一般的なEAでは不可能となってしまいます。
つまりトレードチャンスを的確に掴める反面、相場状況に合わせてトレード自体を都度変えることができないことも、EAの弱みと言って良いでしょう。
■ZE1.5ではどうか
ではZE1.5にとって、これらEAのメリットやデメリット、特にデメリットはそのまま当てはまるかどうかをご紹介しますと、
実はEA特有のデメリットをかなり克服しています。
例えばZE1.5なら、自前でPCを24時間稼働させなければならないといったことはありませんのでインターネットの接続不具合を心配する必要がありません。
また相場環境の急変については、過去の長期にわたる検証で資金を溶かすことなく、
ノンストップで乗り切ってきたこともZE1.5の強みです。(※但し将来においてその保証がされている訳ではありません。)
更に柔軟な対応という点でも、ZE1.5はAIを搭載することでそれを実現しています。
相場環境に応じてAIがロット数やナンピン追撃数を柔軟にコントロールすることで、
従来のEAでは難しかったトレードの柔軟性を確保しているのです。
私がZE1.5の投資に参加した理由も、こうしたEAならではの弱点を克服できているかシビアに検証した結果なのです。
執筆者名:高橋秀明
FX等投資や金融分野のライター兼編集者。
また投資家でもあり、そのキャリアは10年以上に及ぶ。
FX投資はファンダメンタルズ分析による長期投資からスタートし、MT4を使用したテクニカル分析によるデイトレ、
スキャルピングなども経験した後、行き着いた投資スタイルがEAを主体としたポートフォリオ型の投資法だったという。
そのポートフォリオ強化の一環として高橋氏が「ZE1.5」を選択したことで、今回のコラボ記事企画が実現し、ライターとして参画してもらった。
高橋氏からのメッセージ。
「もしEAでのポートフォリオを考えるなら、ZE1.5のような完全放置型EAは柱の一つとなります。
投資に絶対はありませんが、ZE1.5はポートフォリオを考える上で十分検討に値するEAの一つだと思います。」